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Acupuncture Genpoudou

​Since 2004

東洋医学・鍼灸についてのお話し

未病治療・予防治療

未病治療・予防医学

未だ病まざるを治す(未病治療)

病気になる前の病気を退治する

王氷という医家が解説した『黄帝内経』から。クリックすると画像が拡大します。鍼灸医学の最も古い原典である『黄帝内経(こうていだいけい)』(四気調神論・右写真・クリックすると拡大されます。)には、「是故聖人不治已病治未病、不治已乱治未乱、此之謂也」(是レ故ニ聖人ハ已病を治サズシテ未病ヲ治ス、已乱ヲ治サズシテ、未乱ヲ治ストハ此ヲ謂ナリ)と記されています。これは、「既に発症した病気を治すのではなく、発症する前の病気の種を未然に治すことが聖人のこころがけである」という意味です。
 これは鍼灸医学・東洋医学の根幹を成す考えで、病気ではないが健康でもない、という半健康・半病気の境界のときに治療をする、または前もって体質を向上することで病気になりにくい身体作りを心がけることこそが、一番の治療になるということを記しています。

予防医学

予防としての鍼灸

鍼灸治療の優れた点は、身体全身の調整をすることができるため、病を未然に防いだり、病がまだ浅いうちに、病や症状を治しながら、病気にかかりにくい体質に変えていくことができるところにあります。
昨今「予防」の重要性がようやく西洋医学でも叫ばれるようになりましたが、既に古の時代より、東洋医学・鍼灸医療の原典には「未病治療」の概念があり、これは単なる予防医学ではなく、より積極的な予防を示しております。この予防を含む未病治療は、病の成り立ちをつぶさに観察し、身体全体を観察してきた生きた医療の積み上げによります。体質改善・体質向上を念頭に置いた未病治療は、今の時代にこそ求められる健康観、医療観であります。

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